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経済学初心者の画期的ガイドブック。一生使える知的ツールを手に入れろ!

自分も大学時代経済学の授業だけは楽しく受けていた覚えがある。改めて基本を学習。初心者でも非常にわかりやすい。

「ケンブリッジ式 経済学ユーザーズガイド: 経済学の95%はただの常識にすぎない」ハジュンチャン(Ha‐Joon Chang)著, 酒井泰介 翻訳

経済学って何?

・人間の合理的な選択の学問

・金(カネ)を得る最も一般的な方法は職を得ること

・経済には他にもさまざまな金の移転がある

・つまるところ財とサービスは生産されなければならない

・経済の学問としての経済学

筆者は他のあらゆる学問と同じように経済学は対象によって定義すべきだと言っています。金、仕事、所得、技術、サービス、貿易などが含まれるべきだともいっている。導入で引き込まれます。

1776年と2014年の資本主義

・生産技術・経済的主体・経済的規則の変遷

・資本家・労働者・市場・金の変遷

アダムスミスの原則は現代でも有効なものもあるが、それは一般的な水準においてのみであり、奴隷が違法になったり、資本家のありかたであったりと大きく変わってきている。この章では経済理論をうまく用いるためには分析対象の規則や特徴を知ることが大事だと告げています。それを踏まえた上で次章を読み進めていきます。

資本主義小史

・事実は小説より奇なり-歴史の大切さ

・資本主義の夜明け

・産業革命

・世界で最も複雑な用語?「リベラル」

・絶頂期〜資本主義の黄金時代

・新自由主義の浮沈

歴史は愚行の数珠つなぎ?この章では資本主義小史をつづっています(といってもだいぶくわしく)。大きな歴史の流れを知り、理解することで今日の経済や社会を十分理解する大きな資産になると思います。

こんなにある「学派」

・経済学にはさまざまな「方法」がある

・知的多様性を保ち、アイデアの交配を促す

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パッとみると非常にとっつきにくい章ですが、各学派を一文でまとめてくれています(筆者は単純すぎるといっていますが)。それを軸にどんどん興味のあるところから読み進めていきましょう。まずはいろんな学派の強み?や弱み?、種類を勉強すること重要ですね。

経済的アクターは誰?

・個人でなく企業こそ最も重要な経済的意思決定者

・政府は最も重要な経済的アクター

・金を持っている国際機関

・ルールを決める国際機関

・不完全な個人

章の締めで”不完全な個人だけが本物の選択をできる”筆者は書いています。これはどんな選択も随意にできるといことをいってるわけではなく、選択肢は非常に限られている中で、人間の不完全さという性質を認め、大組織の重要性を考慮した理論を学ぼうということですね。ここから現実経済における応用のスタートラインに立ちましょう!

生産・所得、そして幸福

・世界の生産の大半は、ごく一部の国によって担われている

・最富裕国といわれる国の一人あたりの所得は4万ドル以上

・最貧ワースト4カ国の国民は一日1ドルも稼いでいない

・幸福は測定可能か?そもそも測定すべき?

GDP(国内総生産)やGDI(国内総所得)、PPP(購買力平価)といった数値も現実世界の経済について理解するためには必要な知識である。ただそれが、何を意味し、何を意味していないのかを十分に理解した上で用いることが大切ですね。

生産の世界を深く知る

・技術革新こそ経済発展の根源

・労働組織の重要性

・成長率も全体か、一人当たりかに目配りを

・農業は今も驚くほど重要

・もっと生産に注目すべき

富裕国は消費パターンを変える・改める、環境技術分野での生産能力増大に取り組み、途上国は技術的、組織的な増大させなければならず、おおむね工業化によってのみ実現する。一見サービス主導の繁栄とみえても工業化が根本的にあることを忘れてはいけません。富裕国も消費と生産の優先順位を考えながら、経済開発をよりよい方向におこなっていかなければならないのです。

金融という仕組み

・銀行は一種の信用詐欺のようなものだが、社会的には有益なそれである(ただしちゃんと経営されていれば)

・一般の人目につかない銀行、投資銀行

・資産担保証券(ABS)を生み出した

・金融危機の頻度は急増している

・金融は非常に強力であるからこそ厳しく規制されなければならない

もちろん金融制度の発展が今日の経済発展には欠かせなかったわけです。しかし金融から派生した商品などにより、より複雑にプールされ、仕組み化される中で、資産バブルといった犠牲を孕んでいることもわかっておかなければなりません。どういう規制がしかれるべきか自分なりにも一度考えてみる必要がありそうです。金融は現代社会において個人ともきってきれないものになっていますから。

格差と貧困を考える

・過度な格差は経済にマイナス

・格差の尺度-ジニ係数

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平等っていう定義は非常に難しいもので格差とか貧困というものに触れているのかもわからない状態なので、ここの章は読み改めたいと思います。

働くことの経済学

・基本的人権を損なわれながらも多くの人が働き、また今も働いている

・さまざまな失業の種類

・大半の人にとって、仕事は暮らしの最大の側面

仕事自体が経済学で取り扱われることは少ないが、非常に深刻な問題を孕んでいて、より真剣に考え向き合っていくことで経済のバランス、充実した社会の実現に向かっていくことはいうまでもないですね。今の自分の仕事はどうでしょう?

国家の役割

・国家介入の道徳性

・政府支出の多くは移転(再分配)であり、政府自身の投資や消費ではない

・経済学は政治的議論である

政府は、年金、養老、教育、インフラ、防衛、法律、研究など膨大な財やサービスを生み出しています。現在増している政治不信もありますが、経済のサクセス・ストーリーは政治の介入によって、調整されてきた側面もあるのではないでしょうか?政府は巨大で強力な組織的技術ですので動向や歴史をもっと深堀りしてみようと思います。

国際貿易の拡大

・前提が正しい限り比較優位説の論理は非の打ち所がない

・自由貿易が最善というわけではない

・国際収支のダイナミックな項目、直接投資(FDI)

グローバリゼーションは、技術革新の不可避の結果ではない。何事も過度ではだめで、目標や能力により、移民や経済統合を実現していくべきですね。さらに進んでいくであろうグローバリゼーションと対峙していかなければなりません。

まとめ

経済は現在市場を中心に議論されていていますが、個人にとっては仕事というものが大きなファクターであることは誰しも理解できると思いますが、その側面から経済を学んでいくと非常におもしろいですね。最後に著者も言っていますが”案ずるより産むが易し”経済学も難しそうだなと考えてばかりでなくこの本を機に、基本理論から学んでいきましょう。数字を鵜呑みにせず、応用できる力をつけていかなければなりませんね。